山形小説家・ライター講座『講座だより』
山形小説家・ライター講座
「考えても答えが出ないようなことを小説のテーマに置くと、ありきたりでないことを書けるようになります」
7月講座には、本講座出身の作家、黒木あるじ氏を講師としてお迎えした。
1976年青森県出身。山形市在住。設立当初から本講座を受講し、2009年、『おまもり』で第7回ビーケーワン怪談大賞・佳作を受賞。同年『ささやき』で第1回『幽』怪談実話コンテストブンまわし賞を受賞し、2010年に『怪談 …
「ネタ元があって書くときは、必ず前の作品より面白くする責任があるんです」
6月講座には、夢枕獏氏を講師としてお迎えした。
1951年、神奈川県生まれ。79年、短篇集『猫弾きのオルオラネ』でデビュー。1984年に発表した『魔獣狩り 淫楽編』から始まる「サイコダイバー」シリーズがベストセラーとなり、伝奇バイオレンスのブームを巻き起こす。1989年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞を、1 …
「美しい小説を書くためには確固たる世界観が必要で、そこに現実の雑音は入れちゃいけないんですよ」
5月の講師には、宮木あや子氏をお迎えした。
1976年神奈川県出身。15歳で小説家を志し、2006年『花宵道中』で第5回R-18文学賞大賞と読者賞を受賞し、作家デビュー。
時代を問わず、女性の生きる姿を描いて絶大な支持を得ており、2014年から刊行した『校閲ガール』シリーズは石原さとみ主 …
「いちど取材ものを書いてみては。取材相手と自分の、ふたつの視点を文章に入れることで、作品が読み物になり、ひとりごとではなくなります」
2017年度のオープニングを飾る4月講座には、梯久美子氏を講師としてお迎えした。
1961年、熊本県生まれ。北海道大学卒。編集プロダクションを経て、2001年よりフリーライターとしてルポルタージュを執筆しはじめる。
2006年『散るぞ悲しき―硫黄島総指 …
「初心者は、難しい言葉を重ねると小説らしくなると思ってしまいがちですが、それは逆です。そういう言葉を削いでいくことで、小説としての純度が高まるんです」
3月の講師には、吉村龍一氏をお迎えした。
1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。その後地元に帰郷し、小学校にて技能士として勤務しながら「山形小説家・ライ …
「作品を通して一番書きたいところは、読者のみなさんに共感されるようにしてください。いいネタだと思った情報でも、そのためには捨てることも必要です」
2月の講師には、中島京子氏をお迎えした。
東京都出身。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て、2003年『FUTON』で小説家デビュー。
2010年、『小さいおうち』で第143回直木三十五賞受賞。2014年、『 …
「誰しも、いろいろなことを自分の枠に押し込めてしまうものですが、物語の中でぐらいは『そうじゃないんだよ』と提示してもいいじゃないですか」
1月の講師には、三浦しをん氏をお迎えした。
1976年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
2000年、小説『格闘する者に○(まる)』でデビュー。06年に『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を受賞する。2012年に『舟を編む』で本屋大賞を、201 …